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Fruit Discovery
フルーツ ディスカバリー
~桃編~

山形県東根市の園地にて

桃は丸みのある愛らしいフォルムと、表面を覆う繊細で美しい産毛、そして幸せな気分にしてくれる甘い香りが魅力です。本場の中国やイランは勿論の事、世界中を見渡しても日本のような美味しい桃はみつかりません。明治時代に中国から導入された天津水密桃は、日本で偶発的に白桃を生み、そこから色々な品種が生まれ、より美味しくするための努力と研究を重ねた栽培方法で、日本ならではの桃が誕生しました。

一言に桃と言っても山形を代表する果皮の赤みが強く、しっかりとした歯ごたえがあるものから、果皮の色が白く、口の中でとろけてしまうようなものまで、産地や栽培方法、品種によっても味わいが違います。色々な食味を楽しむことができるのも桃の醍醐味です。

夏から秋にかけて旬を迎える山形の桃は、果肉がしっかりとして緻密な「あかつき」や、全国でも多く栽培されている「川中島白桃」など比較的日持ちのいい桃が主流です。

私が注目している山形の桃は、皮と果肉が黄色い「黄金桃」です。酸味が少なく甘さが強く果肉が緻密で、濃厚な味わいを楽しめますよ。8月の終わりから9月のはじめまで出回りますので、ぜひ味わってみてください。

桃の皮は、栄養も香りもあります。捨てずに皮も一緒に果肉と砂糖で煮込むと、見た目も可愛いピンク色の美味しいジャムになるので、ぜひお試しください。

一般社団法人フルーツラバーズライフ
久保直子

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