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山形の果実とともに──地域と未来をつなぐウェディング
山形ウェディング協議会

150年もの間、人々の暮らしに寄り添い、季節の彩りを届けてきた山形の果実。やまがたフルーツ150周年の節目の年、庄内のワイナリーで、ひと組の家族が未来への誓いを立て、新たな一歩を踏み出しました。山形の果実にあふれる景色の中で、大切な人たちに感謝を伝えたい──そんな想いから始まった“ワイナリー夢婚”。果実の香りと人の笑顔に満ちた、かけがえのない一日となりました。

叶えられなかった夢に寄り添う、ウェディングのかたち「夢婚」

「夢婚」は、結婚式を挙げられなかったご夫婦に、夢のような式を贈るプロジェクト。この取り組みを行っているのが、山形ウェディング協議会です。2016年の発足以来、県内の婚礼に関わる企業が手を取り合い、結婚式の価値を見つめ直しながら、地域と人をつなぐ活動を続けてきました。

これまでに開催された夢婚は9回。道の駅や海岸、運動公園など、新郎新婦の思い出の地を舞台に、地域の風景や文化をテーマにした結婚式が執り行われました。

それぞれの場所に、それぞれの物語。夢婚は、人生の節目を祝うだけでなく、地域の魅力を再発見するきっかけにもなっています。そして今年は、やまがたフルーツ150周年記念事業と連携し、特別な夢婚が実現しました。

ふるさとの景色に包まれ、実りの秋に家族の節目

今回の夢婚が行われたのは、鶴岡市松ヶ岡にある「ピノ・コッリーナ ファームガーデン&ワイナリー」。木漏れ日が差し込む会場の背後には、月山とぶどう畑が広がり、秋晴れの空が優しく見守っていました。人前式は静かに始まり、親族や友人の視線の先にある、新郎の佐藤 一さん、新婦の奈月さん、そして愛娘の翠衣ちゃんが歩む姿は、映画の1コマのよう。庄内の風土に育まれたふたり、そしてぶどうが大好きな親子の想いが重なり合い、祝福の空気に包まれました。

旧庄内藩士によって開墾された、特別な場所

ピノ・コッリーナがある松ヶ岡は、庄内の歴史と風景が息づく特別な場所です。かつて庄内藩士たちが開墾し、シルク産業を興したこの地は、庄内柿や桃の畑として実りを支え、現在ではワイン用ぶどうの栽培も行われる、果実の歴史が重なる土地となりました。丘陵地に広がるぶどう畑は、イタリア・ピエモンテ州のランゲの丘を思わせる美しさから、ワイナリーのオーナーはここを選んだのだとか。ほかにもレストランやワイン醸造施設が併設されており、庄内の食と風景を五感で味わえる空間が広がっています。そしてこの場所では、結婚式も挙げられる─そんな奇跡のようなロケーションが、今回の夢婚をより特別なものにしてくれました。

夢婚に込められたメッセージ

「夢婚は、結婚式を通して家族の絆を深め、地域とのつながりを育む“贈りもの”です。

『いい結婚式は、いい家族、いい社会、そしていい未来を創る』──そんな理念のもと、山形ウェディング協議会は、結婚式だけでなく、“結婚”そのものの素晴らしさを次世代へと伝える活動を続けています」と語るのは、協議会会長の早坂和男さん。

「夢婚の進行やしつらえは、ウェディングのプロである協議会の会員の皆さんの腕の見せ所。普段はライバル企業であるにもかかわらず、夢婚では協力し合う関係です。山形ウェディング協議会は研鑽し合う場所にもなっています。そして、結婚式を挙げたくても挙げられなかったご夫婦の夢を叶えたいという気持ちは皆一緒なので、同じ方向を向いてこのようなスタイルでお祝いできるのではないでしょうか」と笑顔で語ってくれた姿が印象的でした。

フルーツでつなぐ、未来を照らす結婚式

一方、やまがたフルーツ150周年記念のさまざまな取り組みは、県産果実という地域資源を通じて、交流人口の創出や地域の魅力発信のきっかけになっています。きっと、今回の夢婚に参列した方々にとって、ぶどう畑の風景は忘れられない記憶となったことでしょう。

やまがたフルーツ150周年記念の取り組みと夢婚、この二つの活動は形こそ違えど、どちらも“人と地域をつなぐ”という共通の願いを持っています。

夢婚が地域の風景や文化、そして人の想いを未来へとつなぐように─。果実が育む豊かさと、結婚が育む絆が重なり合い、山形の未来をやさしく照らす時間となりました。

山形ウェディング協議会

住所
上山市葉山5-50 名月荘内
(山形ウェディング協議会事務局)
URL
http://yamagatawedding.com/

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