山形県のラ・フランス
梨(なし)には「日本なし」のほか「西洋なし」「中国なし」があるのはご存知でしたか?
その中でも「西洋なし」は果肉が滑らかでとろけるような食感のものが多く、「中国なし」は果肉のシャリシャリ感が強く、梨(なし)といっても全く違う味わいが魅力ですよね。
某有名フルーツパーラー店で、長年シェフをしていた方と仕事をしていたのですが、「僕は好きな果物がたくさんあるけども、一番は西洋なし」といつも話していました。そのシェフの話では、香り豊かで滑らかな果肉が魅力のとっても美味しいフルーツなのに、食べ頃の見極めが難しいから、美味しさを知らない人が多いとの見解でした。実は私も同感です。似たようなお話としてアボカドの例を思い出しました。まだ日本では認知度が低く、食べ方も知られてない時代に、アボカドの食べ頃や切り方、日本人に合う美味しい食べ方のセミナーを開催しました。あれから数十年たち、今ではアボカドは、身近で人気のある果物になりました。「西洋なし」にも同じことが言えると思っています。
「西洋なし」は品種によって食べ頃の見分け方が違い、出荷のタイミングも違います。山形県を代表する「ラ・フランス」は、果皮の色が変化しませんので、色では見分けられません。軸がしおれてきて、軸のまわりの少し盛り上がったような部分にしわが現れ、甘い香りになると食べ頃です。もしも皮を剥いてみて「まだ早かったな」と感じる時は、砂糖とレモン果汁で煮てジャムに、もしくは水、砂糖、レモン果汁と一緒に煮てコンポートにしましょう。冷蔵庫で2,3日持ちますよ。
山形県さくらんぼ&フルーツPR協議会(山形県農林水産部農政企画課内)
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山形県のラ・フランス